画像生成AI「Midjourney」の始め方・使い方:無料版についても解説
AIによる画像生成ツール「Midjourney(ミッドジャーニー)」の基本的な使い方から応用テクニックまで、完全解説します。画像生成の方法やWeb版の活用法、料金プランの選び方まで、初心者でもすぐに実践できる情報を紹介。日本語での使い方にも対応し、画像を元にした新しい画像生成など、クリエイティブな活用方法も解説しますので、リスクや注意すべき点をしっかりと把握して、安全に使いこなせるようになりましょう。この記事を読めば、Midjourneyの基本操作から高度なテクニックまでマスターでき、アート制作やデザイン、マーケティングなど、様々な場面で活用できるようになります。ぜひ最後までご覧ください。
- Midjourneyの制限事項
- Web版とDiscord版それぞれの特徴と最適な料金プランの選び方
- 日本語での使い方と画像生成のコツ
- 既存の画像を元にした新しい画像生成テクニック
「AIで業務の自動化・効率化をしたい!だけど何から始めていいのかわからない・・・」という方はご気軽にご相談ください!
Midjourneyとは?画像生成AIの概要と特徴
Midjourneyの基本機能と活用シーン
Midjourneyは、テキストプロンプトから高品質な画像を生成できるAIツールです。シンプルなテキスト入力で、芸術作品からイラスト、写真風の画像まで、多様な表現が可能です。
主な活用シーンとして以下が挙げられます。
- アート作品の制作
- 商用デザインの作成
- コンセプトアートの開発
- SNS用コンテンツの生成
他のAI画像生成ツールとの比較
Midjourneyは、他のAI画像生成ツールと比較して、特に芸術性の高い画像生成に優れています。
- 高い芸術性と美的センス
- 直感的な操作性
- コミュニティベースの学習環境
- 安定した画質の提供
Midjourneyの始め方:登録から初回利用まで
Discordアカウントの作成方法
Midjourneyを利用するには、まずDiscordアカウントの作成が必要不可欠です。以下のステップで簡単に作成できます。
公式サイトから「Discordをダウンロード」または「ブラウザで開く」を選択します。
メールアドレス、ユーザーネーム、パスワードを設定します。生年月日の入力も必要です。
登録したメールアドレスに送られてくる認証メールを確認し、アカウントを有効化します。
Midjourneyサーバーへの参加手順
Discordアカウントを作成したら、次はMidjourneyの公式サーバーに参加する必要があります。
公式サイトから「Join the Beta」ボタンをクリックします。
「Accept Invite」をクリックしてサーバーに参加します。
サーバー参加後、利用規約を確認し、同意する必要があります。
無料トライアルについて
2024年10月現在、Midjourneyは新規ユーザーに対する無料トライアルを提供していません。以下が主な変更点です。
- 2022年7月の初期リリース時には25回の無料画像生成が提供されていました
- 2023年6月以降、通常の無料トライアルは停止されています
- 新機能のリリース時など、限定的な期間でのみ無料トライアルが再開される場合があります
Midjourneyの基本的な使い方
プロンプトの入力と基本コマンド
Midjourneyでは、「/imagine」コマンドを使用してプロンプトを入力し、画像を生成します。効果的な画像生成のために、以下の基本コマンドを押さえておきましょう。
- /imagine:画像生成の開始
- /info:アカウント情報の確認
- /help:ヘルプメニューの表示
- /settings:設定の変更
基本的なプロンプトの書き方例:
/imagine prompt: a beautiful sunset over mountain landscape, dramatic clouds, vibrant colors, 4k resolution --ar 16:9
画像生成のステップ別解説
画像生成は4つの基本ステップで行われ、各段階で適切な操作を選択することで理想の画像に近づけることができます。
「/imagine」コマンドの後に、生成したい画像の詳細な説明を入力します。
Midjourneyが4つのバリエーションを生成します。処理には約1分程度かかります。
U1~U4ボタンで画像のアップスケール、V1~V4ボタンで新しいバリエーションを生成できます。
気に入った画像を右クリックまたは長押しでダウンロードします。
生成された画像の保存と共有
生成された画像は適切に保存・管理することで、後々の参照や再利用が容易になります。以下は効率的な画像管理のポイントです。
- 画像にはプロンプト内容を含むファイル名を付ける
- 日付やプロジェクト別にフォルダ分けして整理
- 使用したプロンプトはテキストファイルで別途保存
- 商用利用する場合は権利関係を明確にしておく
画像を共有する際には以下のガイドラインを確認してください。
- 著作権や利用規約に準拠した使用を心がける
- Midjourneyで生成された画像であることを明記
- SNSでの共有時はハッシュタグ「#MidJourney」を付ける
- 他者の権利を侵害しないよう注意する
Midjourney活用のコツとテクニック
効果的なプロンプトの書き方
理想の画像を生成するためには、プロンプトの書き方が極めて重要です。以下に、効果的なプロンプト作成のテクニックを紹介します。
- 具体的な描写を心がける
- 重要なキーワードを前に配置
- カンマで区切って要素を追加
- パラメータは最後に記述
効果的なプロンプトの例:
Japanese garden, cherry blossoms, traditional architecture, zen atmosphere, morning light, mist, detailed, 8k resolution, cinematic lighting --ar 16:9 --stylize 1000
画像編集と高画質化の方法
生成された画像は、様々なパラメータや機能を使用してさらに改善することができます。
U1~U4ボタンを使用して画像を高解像度化します。より細部まで鮮明な画像が得られます。
V1~V4ボタンで、選択した画像の異なるバージョンを生成できます。
–stylize や –quality などのパラメータを使用して、画像のスタイルや品質を調整します。
画像を元にした新しい画像生成テクニック
既存の画像を参考にして新しい画像を生成する機能は、Midjourneyの強力な特徴の一つです。
画像を元にした生成方法:
/imagine prompt: [画像URL] [追加のプロンプト] --iw 2
- –iw パラメータで画像の影響度を調整可能(0.5~2の範囲)
- 複数の参考画像を組み合わせることも可能
- 画像のアスペクト比は自動的に調整される
- 著作権に配慮した画像選択が必要
Midjourneyの料金プランと選び方
各料金プランの詳細と月額費用
Midjourneyは4つの主要な有料プランを提供しており、それぞれ異なる特徴と価格帯が設定されています。
- ベーシックプラン:$10/月(年間契約で$8/月)‐3.3時間/月のFast GPU時間・3つの同時アクティブジョブ・基本的な商用利用条件適用
- スタンダードプラン:$30/月 (年間契約で$24/月)-15時間/月のFast GPU時間・無制限のRelax GPU時間・3つの同時アクティブジョブ
- プロプラン:$60/月(年間契約で$48/月) – 30時間/月のFast GPU時間・無制限のRelax GPU時間12の同時アクティブジョブ
- メガプラン:$120/月(年間契約で$96/月)‐60時間/月のFast GPU時間・無制限のRelax GPU時間・12の同時アクティブジョブ
用途別おすすめプランの選び方
最適なプランを選択するには、自身の利用目的と頻度を明確に把握することが重要です。以下に用途別の推奨プランを紹介します。
- ベーシックプラン:趣味での利用、月に数回程度の利用、基本機能で十分な場合
- スタンダードプラン:個人クリエイター、定期的な作品制作、プライバシー機能が必要な場合
- プロプラン:企業、プロフェッショナル、商用利用が主、大量の画像生成が必要な場合
プラン選択時の注意点は以下の通りです。
- 月間の予想使用時間を考慮
- 商用利用の有無を確認
- プライバシー機能の必要性
- アップグレード・ダウングレードの柔軟性
Midjourneyの日本語対応状況と使い方
日本語プロンプトの特徴と制限
Midjourneyにおける日本語プロンプトには以下のような特徴があります。
- Midjourneyは英語のプロンプトを理解するように設計されているため、日本語プロンプトでは画像のクオリティが低下する傾向があります
- 日本語でのプロンプト入力自体は可能ですが、より高品質な画像を生成するためには英語での入力が推奨されます
推奨される対応方法
より良い結果を得るためのポイントは以下の通りです。
- DeepL翻訳やGoogle翻訳などを利用して英語に翻訳してから入力することが推奨されます
- 専門用語よりも平易な言葉を使用する方が良い結果が得られます
日本語文字の生成について
2024年の最新アップデートでは以下の変更点がありました。
- Niji v6モデルを使用することで日本語文字(ひらがな、カタカナ、漢字)の生成が可能になっています
- プロンプトに「–niji 6」を付与することで日本語文字の生成精度が向上します
英語プロンプト作成のコツと翻訳ツールの活用
より高品質な画像を生成するために、DeepLやChatGPTなどの翻訳ツールを活用して英語プロンプトを作成することをお勧めします。
できるだけ具体的に、生成したい画像の詳細を日本語で記述します。
DeepLやChatGPTを使用して、自然な英語表現に変換します。
Midjourneyで効果的な英語キーワードやパラメータを追加します。
Midjourney Web版の特徴と使い方
Discord版との違いと利用メリット
Midjourney Web版は、従来のDiscord版と比較してより直感的なインターフェースを提供し、初心者でも扱いやすい環境を実現しています。
機能 | Web版 | Discord版 |
---|---|---|
アクセス方法 | ブラウザから直接 | Discordアプリが必須 |
画像管理 | 統合された管理システム | チャンネルベースの管理 |
インターフェース | 直感的なUI、パラメータ設定が簡単 | コマンドベースの操作 |
コミュニティ機能 | 限定的 | 他のユーザーとリアルタイムで交流可能 |
最新機能 | 一部未実装の機能あり | 最新機能が先行して実装 |
Web版の主な特徴
- パラメータ設定がドロップダウンメニューで選択可能
- 生成履歴がギャラリー形式で表示
- プロジェクト単位での整理が可能
- 過去に生成した画像を日付やバージョンで管理可能
注意点
- Web版の利用には有料プランへの加入が必要
- プロンプトは英語での入力が必要
- 2024年10月時点では、無料トライアルは提供されていない
これらの機能により、特に画像管理や整理の面でWeb版は優位性を持っています。
Web版の操作方法とTips
Web版では、直感的なUIを通じて効率的に画像生成が行えます。以下に主要な操作方法とTipsを紹介します。
- プロンプト入力フィールドが明確に表示
- パラメータ設定がドロップダウンメニューで選択可能
- 生成履歴がギャラリー形式で表示
- 画像の保存がワンクリックで完了
効率的な使用のためのTipsは以下の通りです。
- プロンプトテンプレートの保存機能を活用
- お気に入り画像のコレクション作成
- プロジェクトごとのフォルダ分け
- ショートカットキーの活用
Web版での効果的なプロンプト例:
Subject: modern japanese interior
Style: architectural photography
Lighting: natural daylight
Details: minimalist furniture, zen garden view, wood elements
Quality: highly detailed, 8k resolution
Aspect Ratio: 16:9
Midjourneyの危険性と注意点
著作権問題と適切な利用ガイドライン
Midjourneyで生成された画像の著作権に関しては、適切な理解と慎重な取り扱いが必要です。
画像の権利と利用について
Midjourneyで生成された画像の利用権は以下のように定められています。
- 有料プランで生成した画像は商用利用が可能です
- 年間収益100万ドル(約1億5,000万円)以上の企業は、ProまたはMegaプランの契約が必要です
- 無料プランで過去に生成した画像は商用利用できません
利用上の注意点
- AIによる生成画像であることを取引先に事前に告知する必要があります
- 具体的な著作物名や人物名を指定した画像生成は避けるべきです
- 利用するサービスがAI生成画像を禁止していないか確認が必要です
著作権について
- 生成画像の所有権はユーザーにありますが、Midjourneyも一定のライセンス権を保持します
- Midjourneyはユーザーの生成画像に対して、複製、改変、公開、配布する権利を持ちます
- 世界的にAI生成画像の著作権に関する法的な整備は現時点で完全ではありません
商用利用の範囲
以下のような用途で利用可能です。
- ウェブサイトやブログのコンテンツ
- ソーシャルメディアの投稿
- 広告やマーケティング資料
- NFTとしての販売
プライバシーとセキュリティリスク
Midjourneyの利用には、プライバシーとセキュリティに関する様々なリスクが存在します。以下の点に特に注意が必要です。
- 生成した画像は基本的に公開
- 入力したプロンプトも他のユーザーから閲覧可能
- 個人情報を含むプロンプトは避ける
- 機密情報の漏洩に注意
倫理的配慮と不適切コンテンツの回避
AIによる画像生成には、倫理的な配慮が不可欠です。以下のガイドラインを遵守することが重要です。
- 暴力的なコンテンツ
- 性的な表現
- 差別的な内容
- 政治的な扇動
- 誤報や偽情報の作成
安全な利用のためのチェックリストは以下の通りです。
- 利用規約の定期的な確認
- 生成前のプロンプト内容の精査
- 生成結果の適切性チェック
- 問題がある場合の即時報告
Midjourneyの活用事例とクリエイティブな使い方
アート制作とデザイン分野での活用例
Midjourneyを活用することで、アート制作やデザイン分野で革新的な表現が可能になります。以下に具体的な活用方法を紹介します。
新しいプロジェクトのビジュアルイメージを素早く生成し、クライアントとの方向性の確認に活用できます。
futuristic city concept, neon lights, floating buildings, cyberpunk style, detailed architectural visualization --ar 16:9 --q 2
テキスタイルやウェブデザインで使用できる独自のパターンを作成できます。
seamless pattern design, Japanese traditional motifs, geometric shapes, pastel colors, vector style --ar 1:1 --stylize 750
マーケティングと広告での活用方法
マーケティングや広告分野では、Midjourneyを使用して効果的なビジュアルコンテンツを迅速に作成できます。
ブランドイメージに合わせたビジュアルを素早く生成し、SNSでの発信を効率化できます。
lifestyle product photography, minimalist composition, soft natural lighting, instagram style --ar 1:1 --q 2
各種広告サイズに合わせたバナー画像を効率的に生成できます。
web banner design, modern clean style, product showcase, professional lighting --ar 2:1 --stylize 500
教育現場での活用アイデア
教育分野では、Midjourneyを使用して学習教材や視覚的な説明資料を作成することができます。
教科書や学習プリントで使用する説明用イラストを生成できます。
educational illustration, cell structure diagram, clear labels, scientific style, textbook quality --ar 4:3
授業や講義で使用するプレゼンテーション資料の視覚素材を作成できます。
presentation background, abstract concept visualization, clean professional style --ar 16:9 --q 2
Midjourneyに関するよくある質問(FAQ)
Midjourneyの欠点と改善点
Midjourneyには優れた機能が多い一方で、いくつかの制限や改善が望まれる点も存在します。
- テキストの生成が不得意
- 細かい部分の制御が難しい
- 処理速度が混雑時に低下
- 日本語対応が完全ではない
月額料金の詳細と支払い方法
Midjourneyの料金プランは、クレジットカードまたはPayPalで支払いが可能です。支払いに関する重要な情報は以下の通りです。
- 自動更新制(解約まで毎月自動更新)
- 米ドル建ての決済
- 為替レートにより料金が変動
- 解約は次回更新日の前日まで可能
プラン名 | 月額料金(年間契約) | 主な特徴 |
---|---|---|
Basic | $10($8/月) | • 3.3時間/月のFast GPU時間 • 3つの同時アクティブジョブ • 無制限のRelax GPU時間 |
Standard | $30($24/月) | • 15時間/月のFast GPU時間 • 3つの同時アクティブジョブ • 無制限のRelax GPU時間 |
Pro | $60($48/月) | • 30時間/月のFast GPU時間 • 12の同時アクティブジョブ • ステルスモード利用可能 |
Mega | $120($96/月) | • 60時間/月のFast GPU時間 • 12の同時アクティブジョブ • 最大の処理能力 |
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