【担当者必見】RPA料金ガイド|導入費用・価格相場を徹底比較

rpa 料金

RPAツールの導入を検討している方にとって、「料金」は最も気になるポイントの1つではないでしょうか。RPAの価格は、ツールの種類や導入規模によって大きく異なり、WinActorなどの代表的なツールでも、料金プランは実にさまざま。本記事では、RPAの導入費用や保守費用、ライセンス料金の相場を徹底解説します。シナリオ作成費用の目安や、RPA導入時の会計処理方法まで、価格比較に役立つ情報をわかりやすくまとめました。

RPAツールの無料版情報や、導入コストを抑えるためのポイントも詳しく解説していますので、RPAの導入をご検討の方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • RPAの料金相場と価格比較|WinActorなど主要ツールの具体的な費用
  • RPAの導入にかかる費用の全体像(初期費用・ライセンス料・保守費用)
  • 無料で使えるRPAツールとトライアル版の活用方法
  • シナリオ作成費用の相場と、導入コストを抑えるためのポイント

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目次

RPAの料金体系と費用の全体像

RPAにかかる費用の種類と相場

RPAの導入には、初期費用・ライセンス費用・保守費用の3つの主要なコストが発生します。これらの費用は企業規模や導入範囲によって大きく変動するため、慎重な検討が必要です。

多くの企業がRPA導入を検討する際に、具体的な費用が見えづらいという課題を抱えています。その理由は、RPAツールの種類や導入規模、自動化する業務の複雑さによって、必要となる費用が大きく異なるためです。

RPAの主な費用項目

初期費用

  • クラウド型:10万円-50万円
  • デスクトップ型:0-20万円
  • サーバー型:100万円-1000万円

ライセンス費用(月額)

  • クラウド型:5,000円-2万円/ユーザー
  • デスクトップ型:月額5万円程度
  • サーバー型:月額30万円-120万円

保守・運用費用

  • エンジニア常駐の場合:月額60万円-150万円
  • システムの保守・運用費用は導入規模により変動

実際の導入事例では、中小企業での小規模な導入であれば初年度で150万円程度から、大企業での全社的な導入では年間800万円以上の投資が必要となるケースもあります。

RPAの種類別の価格帯

RPAツールは、デスクトップ型、サーバー型、クラウド型の3つに大別され、それぞれ特徴的な価格帯が存在します

デスクトップ型RPAは、個人のPCにインストールして使用するタイプで、比較的導入コストが低く抑えられます。一方、サーバー型やクラウド型は、より大規模な自動化に対応できますが、それに応じて費用も高くなります。

種類初期費用月額費用特徴
デスクトップ型30-100万円3-5万円個人での利用に最適
サーバー型200-500万円10-30万円企業全体での展開可能
クラウド型100-300万円5-15万円柔軟なスケーリング可能

初期費用の内訳と相場

RPA導入の初期費用は、ライセンス購入費用、環境構築費用、シナリオ作成費用の3つが主な要素となります

費用
ライセンス購入費用

永続ライセンスの場合、1ユーザーあたり50万円-200万円程度が必要です。これは一度きりの支払いとなりますが、バージョンアップ費用が別途発生する場合があります。

費用
環境構築費用

サーバーのセットアップやネットワーク設定など、システム環境の整備に30万円-100万円程度が必要です。クラウド型の場合は比較的低コストで済みます。

費用
シナリオ作成費用

業務プロセスの自動化シナリオ作成には、1プロセスあたり30万円-100万円程度が必要です。複雑な業務ほど費用は高くなります。

月額費用(ライセンス料)の相場

月額のライセンス料は、利用するRPAツールと契約プランによって大きく異なり、1ユーザーあたり3万円から15万円程度の幅があります

  • 基本プラン:3-5万円/月(単一PC での利用)
  • スタンダードプラン:5-10万円/月(複数PC での利用可能)
  • エンタープライズプラン:10-15万円/月(無制限の利用が可能)

保守・運用費用について

RPAの保守・運用費用は、月額60万円から150万円程度が一般的です。この費用には、システムの保守管理やアップデート、技術サポートなどが含まれます。

費用
システム保守費用

RPAツールのバージョンアップや不具合対応、セキュリティアップデートなどの基本的な保守管理費用が含まれ、月額5万円から10万円程度です。

費用
運用サポート費用

シナリオの修正や追加開発、エラー発生時の対応など、日常的な運用をサポートする費用です。エンジニアの常駐が必要な場合は月額60万円から130万円程度が必要となります。

費用
教育・トレーニング費用

社内でRPAを運用していくために必要な教育やトレーニングにかかる費用です。1人あたり3万円から30万円程度が一般的です。継続的な研修プログラムの場合はさらに費用が必要となります。

主要RPAツールの料金プラン比較

デスクトップ型RPAの料金比較

デスクトップ型RPAは、個人や小規模チームでの利用に適しており、月額5万円程度から導入可能です。主要なツールの価格を比較すると以下のようになります。

製品名初期費用月額費用特徴
WinActor0円8.3万円-99.8万円国産RPAの代表格
EzRobot0円5万円(2台目以降4万円)導入実績350社以上
Robo-Pat DX0円フル機能12万円、実行版4万円レンタルプラン有り

サーバー型RPAの料金比較

サーバー型RPAは、企業全体での大規模な自動化に適しており、初期費用10万円から100万円程度、大規模導入や外部委託の場合は1000万円以上になることもあります。月額費用は30万円から120万円程度が一般的です。

製品名初期費用月額費用特徴
UiPath要見積もりPro:420ドル(約6.3万円)~25ライセンス、1ボット含む、Enterprise版は別途見積もり
Automation Anywhere要見積もり750ドル(約11.6万円)~1ボット作成、1無人ボット含む、追加ボットは別料金
Blue Prism約250万円クラウド版:23,400ドル/年~、オンプレミス版:13,000ドル/年~最小5デジタルワーカーから購入可能

クラウド型RPAの料金比較

クラウド型RPAは、初期投資を抑えながら柔軟なスケーリングが可能で、月額制のサブスクリプション形式が主流です

クラウド型RPAの特徴的な料金体系
  • 従量課金制:実際の利用時間に応じて料金が発生
  • ユーザー数課金制:アカウント数に応じた料金設定
  • ボット数課金制:稼働させるボット数で料金が決定

無料で使えるRPAツール

コスト削減のために、無料のRPAツールやトライアル版の活用を検討することができます。ただし、機能制限があることに注意が必要です。

  • Power Automate Desktop:Windows 10/11ユーザーは基本機能が無料
  • UiPath Community Edition:個人利用に限り無料
  • AutoHotkey:オープンソースで完全無料

これらの無料ツールは、RPAの基本的な機能を試すために適していますが、企業での本格的な導入には機能面での制限があることを考慮する必要があります。

RPAツール選びで押さえるべきポイント

導入規模による選び方

RPAツールの選定では、現在の利用規模だけでなく、将来的な拡張性も考慮に入れる必要があります

導入規模推奨ツール種類想定予算
小規模(1-5名)デスクトップ型月額5-10万円
中規模(6-20名)クラウド型月額20-50万円
大規模(21名以上)サーバー型月額50万円以上

業務内容による選び方

自動化する業務の特性によって、必要となる機能や適切なツールが異なってきます

業務
定型的なデータ入力業務
  • デスクトップ型RPAの価格は月額5万円程度が一般的
  • 基本的なデータ入力、転記作業に適している
  • 1台のPCで完結する作業に最適
業務
複雑な業務フロー
  • サーバー型RPAが適しており、月額30万円から120万円程度
  • 複数のアプリケーションを横断した自動化が可能
  • 大量のデータ処理や複雑な業務フローに対応
業務
Web操作を含む業務
  • クラウド型RPAの価格は月額10万円から30万円程度
  • Webブラウザ上の作業を主に自動化
  • リモートワークや分散した作業環境での利用に適している

サポート体制の違い

RPAツールのサポート体制は、導入後の安定運用に大きく影響するため、費用対効果を考慮した選択が重要です

サポートプランの種類と特徴
  • ベーシックサポート:月額1-2万円 – メールサポート – 平日9-17時対応 – マニュアル提供
  • スタンダードサポート:月額3-5万円 – 電話・メールサポート – 平日9-19時対応 – トレーニング動画提供
  • プレミアムサポート:月額8-15万円 – 24時間365日対応 – 専任担当者配置 – オンサイトサポート

ライセンス形態の違い

RPAツールのライセンス形態は、永続ライセンスとサブスクリプション型の2種類が主流です。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自社に適した形態を選択することが重要です。

ライセンス形態メリットデメリット
永続ライセンス・一度の支払いで長期利用可能
・バージョンアップ費用が別途必要
・初期投資が大きい
・追加機能は別料金
サブスクリプション型・初期費用が抑えられる
・常に最新版を利用可能
・長期的には総額が高くなる可能性
・解約時にデータ移行が必要

RPAの導入コストを抑える方法

補助金・助成金の活用

RPA導入時には、各種補助金や助成金を活用することで、導入コストを大幅に削減できる可能性があります

  • IT導入補助金:最大450万円の補助
  • 事業再構築補助金:最大8000万円の補助
  • 各都道府県のDX推進補助金:地域により異なる

トライアル版の活用方法

多くのRPAツールは無料トライアル期間を提供しており、この期間を効果的に活用することで、本導入前の検証が可能です

ステップ
トライアル期間の計画立案

トライアル期間は製品により7日間から90日間と幅広く、この期間内で以下を明確にします。

  • 投資対効果の確認
  • 自動化する対象業務の選定
  • RPAの実行可能性の検証
ステップ
検証環境の準備

以下の項目を確認しながら検証環境を整備します。

  • システムの安定性の検証
  • 対象ソフトウェアの動作確認
  • 業務プロセスの確認
ステップ
効果測定と評価

以下の2つの観点から効果を測定します。

  • 定性的効果:業務品質の向上、従業員の満足度
  • 定量的効果:作業時間の短縮、人件費削減額

段階的な導入によるコスト抑制

一度に全ての業務を自動化するのではなく、段階的に導入することで、初期投資を抑えながら効果を検証できます

フェーズ
単純作業の自動化
  • 期間:1-3ヶ月
  • 投資額:10万円-50万円程度
  • 対象:定型的なデータ入力や転記作業から開始
フェーズ
部門横断的な自動化
  • 期間:3-6ヶ月
  • 投資額:50万円-100万円程度
  • 内容:複数部門での活用
フェーズ
全社的な展開
  • 期間:6-12ヶ月
  • 投資額:100万円-1000万円程度
  • 規模:企業規模や導入範囲により大きく変動

シナリオ作成費用の最適化

シナリオ作成は、RPAの導入コストの中でも大きな割合を占めるため、効率的な開発方法を選択することが重要です

シナリオ作成費用の削減方法
  • 社内人材の育成:開発スキルを持つ従業員の育成
  • テンプレートの活用:既存のシナリオテンプレートの活用
  • 外部パートナーとの協業:開発の一部をアウトソーシング

よくある質問

RPAの保守費用の相場は?

基本的なサポート費用は月額5万円-10万円程度で、以下のサービスが含まれます

保守費用に含まれる主な項目
  • システムアップデート対応
  • バージョンアップ管理
  • セキュリティ対策

RPAのイニシャルコストはいくらですか?

RPAのイニシャルコストは、小規模な導入で100万円程度から、大規模な導入では500万円以上になることもあります。導入規模や自動化する業務の複雑さによって大きく変動します。

導入規模初期費用目安主な費用項目
小規模導入100-200万円ライセンス費用、環境構築費用
中規模導入200-500万円ライセンス費用、環境構築費用、シナリオ開発費用
大規模導入500万円以上ライセンス費用、環境構築費用、シナリオ開発費用、教育研修費用

RPAのランニングコストはいくらですか?

RPAのランニングコストは、ライセンス料として1ユーザーあたり月額3万円-15万円程度が一般的です。これに加えて、保守費用や運用サポート費用が発生します。

コスト
ライセンス料

月額3万円-15万円/ユーザー

コスト
保守費用

年間契約金額の15-20%

コスト
運用サポート費用

月額5万円-15万円程度

RPAの会計処理はどうすればよいですか?

RPAの会計処理は、基本的に通常のシステム導入と同様に、導入コストは資産計上し、保守・運用コストは費用計上する形で処理します

この処理方法が採用される理由は、RPAが業務効率化のためのソフトウェア投資として位置づけられ、長期的な使用が想定されるためです。具体的な会計処理は以下のように分類されます。

RPAの会計処理の基本的な分類
  • 資産計上項目: – RPAツールの購入費用 – RPA導入にかかる開発コスト
  • 費用計上項目: – 保守費用 – 運用費用 – ライセンス料(サブスクリプション型の場合)

実際の導入事例では、開発にかかったコストは資産計上して減価償却を行い、ライセンス等に関してはサブスクリプション方式で年間契約している場合は費用処理するというアプローチが一般的です。

費用項目会計処理備考
開発コスト資産計上(ソフトウェア)減価償却を実施
ライセンス料(サブスクリプション)費用計上発生時に費用処理
保守・運用費用費用計上発生時に費用処理

このような会計処理により、RPAの導入による業務効率化の効果を適切に財務諸表に反映させることができ、投資対効果の測定も容易になります。

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