【2025最新】SESの料金相場|単価・費用内訳も徹底解説
システムエンジニアリングの料金相場について、開発コストの内訳から労務単価まで徹底解説します。令和6年度のシステムエンジニア労務単価や、システム開発の単価相場を詳しく紹介。1人月あたりの料金から大規模開発までの費用事例を、具体的な数字とともにご説明します。開発規模別の費用例や、コスト削減のポイントも解説しているので、システム開発の予算策定にお役立てください。
この記事では、システムエンジニアリングにかかる費用について、以下のポイントを解説していきます。
- システムエンジニアの令和6年度最新の労務単価と相場感
- システム開発費用の具体的な内訳とコストの計算方法
- SESと派遣の単価の違いと、1人月あたりの適正価格
- 開発規模別の具体的な費用例と予算の立て方
SESの料金相場一覧
エンジニアの役割別単価表
システムエンジニアの役割別単価は、プロジェクトマネージャーで月額70-130万円、システムアーキテクトで月額78-127万円、シニアエンジニアで月額80-120万円が一般的な相場となっています。
この単価設定の背景には、各役割に求められる経験と専門性が反映されています。特に、上流工程や複雑なプロジェクトを担当するエンジニアほど高単価となる傾向にあります。
プロジェクトマネージャー(PM)
- 基本的な開発管理で70-130万円/月
- 複雑なプロジェクト管理の場合130万円以上
システムアーキテクト
- 高度なプログラミングやシステム設計スキル保有者で90万円前後
- システムの動作確認やテスト業務中心の場合71-77万円
シニアエンジニア(SE上級)
- 120-200万円/月
- 複数のIT分野のスキルを持ち、高度なシステムの設計やプロジェクト管理が可能
ミドルエンジニア(SE中級)
- 100-120万円/月
- 複数のIT分野のスキルがあり、一般的なシステムを設計し完成まで導けるレベル
ジュニアエンジニア(SE初級)
- 80-100万円/月
- 複数のIT分野のスキルがあり、簡単なシステム設計ができるレベル
経験レベル別の人月単価
エンジニアの経験年数によって人月単価は大きく変動し、1年未満で30-50万円、3-5年で65-80万円、5年以上で80-100万円程度となっています。
この単価設定は、企業規模や職種、上流工程やPM経験の有無によってさらに変動する可能性があります。
基本的な開発言語の理解と簡単な実装が可能なレベル。チーム内での補助的な役割を担当。
単価:30-40万円/月
独立して機能実装が可能で、小規模プロジェクトのリーダーを務められるレベル。要件定義や設計からテストまで一通り対応可能。
単価:65-80万円/月
システム設計から実装まで一貫して担当可能。プロジェクト全体の管理や若手エンジニアの指導も可能なレベル。
単価:80-100万円/月以上
SES契約における料金体系
SES契約では、エンジニアの技術力や経験に応じて、月額80-200万円の範囲で料金が設定され、一般的な派遣契約と比べて20-40万円程度高めの単価となっています。
この価格差が生じる主な理由は、SES契約が技術提供サービスとしての性質を持つためです。準委任契約として高度な専門性が求められ、成果の品質に対する責任も伴うためです。
- プロジェクト単位での柔軟な契約が可能
- 高度な専門性を持つエンジニアの確保が容易
- 契約期間や業務内容の調整が可能
- スキルマッチングの精度が高い
SESの費用内訳と計算方法
人件費の計算方法と目安
システムエンジニアリングにおける人件費は、プロジェクト全体の40-60%を占め、その計算方法は「人月単価 × 工数 × 人数」を基本として算出されます。
人件費の算出には、以下の要素を考慮する必要があります。特に、プロジェクトの規模や期間によって、必要となる人員構成は大きく変動します。
- 基本単価(職種・経験年数別)
- プロジェクト期間
- 必要な人員数
- スキルレベルによる追加料金
- 時間外作業の発生可能性
ハードウェア・ソフトウェアにかかる費用
ハードウェアとソフトウェアの費用は、プロジェクト全体の20-30%を占め、サーバー費用、ライセンス費用、開発ツール費用などが含まれます。
これらの費用は、システムの規模や要件によって大きく変動します。特に、クラウドサービスの利用が一般的となった現在では、初期費用を抑えることが可能になっています。
- サーバー機器:50-500万円
- ネットワーク機器:30-200万円
- クライアント端末:10-50万円/台
- OS・ミドルウェアライセンス:20-200万円
- 開発ツール:10-100万円/ライセンス
- セキュリティソフト:5-50万円/年
運用保守費用の相場
運用保守費用は、システム開発費用の年間10-20%が一般的な相場となっており、大規模システムの場合は月額20-50万円程度の追加費用が発生します。
運用保守費用は、システムの安定稼働を確保するための重要な投資であり、以下のような項目が含まれます。
- 定期メンテナンス費用
- トラブル対応費用
- バージョンアップ費用
- セキュリティ対策費用
SESの開発規模別費用
小規模開発(~500万円)の費用例
小規模開発では、主に社内の特定部門向けのツール開発や、既存システムの機能追加などが該当し、総額200-500万円程度の費用が一般的です。
小規模開発の特徴として、比較的短期間での開発が可能で、必要な人員も少数で済むことが挙げられます。具体的な費用の内訳は以下のようになります。
2-3名のエンジニアで2-3ヶ月程度の開発期間
・プロジェクトリーダー:1名(80-90万円/月)
・開発エンジニア:1-2名(50-70万円/月)
・開発環境構築:30-50万円
・テスト環境構築:20-40万円
・ライセンス費用:10-30万円
・プロジェクト管理ツール:5-10万円
・ドキュメント作成費用:10-20万円
・予備費:20-30万円
中規模開発(500万円~2000万円)の費用例
中規模開発は、部門横断的なシステムや小規模なWeb系システムの開発が該当し、開発期間は通常4-8ヶ月程度となります。
中規模開発では、プロジェクト管理の重要性が増し、より詳細な工程管理が必要となります。以下が標準的な費用配分です。
- 要件定義・設計費用:200-400万円
- 開発費用:400-800万円
- テスト費用:150-300万円
- 環境構築費用:100-300万円
- プロジェクト管理費用:100-200万円
大規模開発(2000万円以上)の費用例
大規模開発では、基幹システムや大規模Webサービスの開発が該当し、開発期間は1年以上、総額は2000万円から1億円以上に及ぶことがあります。
大規模開発プロジェクトでは、多岐にわたる専門家チームの編成が必要となり、以下のような体制と費用が発生します。
役割 | 人数 | 月額費用(概算) |
---|---|---|
プロジェクトマネージャー | 1-2名 | 100-120万円/人 |
システムアーキテクト | 2-3名 | 90-100万円/人 |
開発リーダー | 3-5名 | 80-90万円/人 |
開発エンジニア | 10-20名 | 50-70万円/人 |
テストエンジニア | 5-10名 | 40-60万円/人 |
SESの開発種別による料金比較
基幹システム開発の費用相場
基幹システム開発の費用相場は、中小企業向けで3000-5000万円、大企業向けで1億円以上となり、開発期間は通常1-2年を要します。
- 要件定義・設計:総額の15-20%
- システム開発:総額の40-50%
- データ移行:総額の10-15%
- テスト・品質管理:総額の15-20%
- 導入・研修:総額の5-10%
業務支援システム開発の費用相場
業務支援システムの開発費用は、機能の規模や複雑さによって500-3000万円程度が一般的で、開発期間は3-8ヶ月が標準的です。
業務支援システムは、特定の部門や業務プロセスを効率化するために開発されるため、費用対効果を重視した予算設定が重要です。
・在庫管理システム
・勤怠管理システム
・経費精算システムなど
・営業支援システム
・顧客管理システム
・生産管理システムなど
・統合業務システム
・部門横断型システム
・複数拠点対応システムなど
Webシステム開発の費用相場
Webシステム開発の費用は、規模や機能によって300-5000万円と幅広く、ECサイトや予約システムなどの場合、平均して1000-2000万円程度となります。
システム種別 | 開発費用目安 | 開発期間 |
---|---|---|
コーポレートサイト | 300-800万円 | 2-4ヶ月 |
ECサイト | 1000-3000万円 | 4-8ヶ月 |
予約システム | 800-2000万円 | 3-6ヶ月 |
ポータルサイト | 2000-5000万円 | 6-12ヶ月 |
アプリケーション開発の費用相場
スマートフォンアプリケーション開発の費用は、iOS/Android両対応で500-3000万円が一般的で、機能の複雑さや開発プラットフォームの数によって変動します。
- 企画・要件定義:50-200万円
- UI/UXデザイン:100-300万円
- フロントエンド開発:200-800万円
- バックエンド開発:200-1000万円
- テスト・デバッグ:100-300万円
SESの費用を抑えるポイント
開発手法の最適な選択方法
アジャイル開発の採用により、手戻りの工数を最小限に抑え、開発期間を短縮することが可能です。小規模な単位での開発を繰り返すことで、問題の早期発見と迅速な修正が実現できます。
・短期間での価値提供が可能
・要件変更に柔軟に対応
・開発リスクの早期発見
・チーム生産性の向上
・品質の継続的な改善
・コミュニケーションコストの削減
・開発・運用の効率化
・自動化による工数削減
・継続的なデリバリーの実現
外注先の選定基準
外注先の適切な選定により、開発費用を15-25%削減できる可能性があります。特に、オフショア開発やニアショア開発の活用が効果的です。
開発形態 | 特徴 | コスト削減率 |
---|---|---|
国内開発 | 品質・コミュニケーションの安定性 | 基準値 |
ニアショア開発 | 国内地方での開発によるコスト削減 | 10-20% |
オフショア開発 | 海外開発による大幅なコスト削減 | 30-50% |
開発規模の最適化方法
開発規模を最適化することで、初期費用を30-40%削減することが可能です。必要最小限の機能でスタートし、段階的に機能を追加していく方法が効果的です。
- MVP(最小限の実用可能な製品)の定義
- 段階的な機能追加計画の策定
- 既存システムやサービスの活用
- クラウドサービスの効果的な利用
よくある質問
システムエンジニアの一人月の相場はいくらですか?
システムエンジニアの一人月の相場は、経験年数や専門性によって35-120万円の範囲で変動します。2024年現在、中堅エンジニアの場合、50-70万円程度が一般的です。
システム利用料の平均はいくらですか?
システム利用料は、ユーザー数や機能によって大きく異なりますが、クラウドサービスの場合、一般的にユーザー1人あたり月額5,000-30,000円程度です。
総務省が定める単価基準はありますか?
総務省はシステムエンジニアの労務単価について、公式な参考値を示していません。
情報システムの調達に関しては、各府省等の契約担当部局がそれぞれ独自に契約事務を行っており、市場の実勢価格に基づいて個別に判断されています。
SES契約と派遣契約では料金に違いがありますか?
SES契約は派遣契約と比較して20-30%程度高額となるのが一般的です。これは、より専門的なスキルや経験が求められ、プロジェクト単位での契約となるためです。
\SESについて無料相談する/